冷凍で長く保存できるパンが生んだ、もうひとつの意味

冷凍で長く保存できるパンが生んだ、もうひとつの意味

私たちが−40℃の急速冷凍と、冷凍保存で60日以上というかたちにたどり着いたのは、もともと「焼きたてに近い状態をどう保つか」だけを考えた結果でした。ですが、この「長く保存できる」という性質には、あとになって気づいた、もうひとつの意味がありました。それは、焼いたその日のうちに売り切る必要がなくなる、ということです。

「その日に売り切る」から「計画的に届ける」への転換

焼きたてのパンは、焼いた日のうちに販売しきることが前提になりやすい食品です。私たちのセントラルキッチンでは、焼き上がり直前で焼成を止めたパンを−40℃で急速冷凍し、冷凍保存で60日以上を目安にお届けできるかたちにしています。このかたちを取り入れたことで、焼いた分を無理にその日のうちに届けきる必要がなくなりました。需要に応じて計画的に焼き、必要な分を必要なタイミングでお届けできるようになった、というのが実際の変化です。

お客様にとっても「食べたい日」に食べられるということ

これはお客様側にとっても同じことが言えます。届いたその日にすべて食べきる必要はなく、ご家庭のトースターで約5分の焼き戻しをしていただければ、食べたい分だけ、食べたいタイミングで焼きたてに近い状態を楽しんでいただけます。まとめて冷凍庫に置いておき、必要な分だけ都度焼き戻す、という食べ方ができるのは、長く保存できるからこそだと考えています。

日常で食べながら備える、という選び方とは?

ローリングストックとは、日常的に消費しながら一定量を備蓄しておく方法のことです。私たちのパンは冷凍保存が前提のため、停電などで冷凍庫が使えない状況では焼き戻しができず、非常食・防災食としてそのまま置き換えられるものではないと考えています。ただ、冷凍庫の中に一定量を置いておき、食べた分だけ買い足していく、という日常の中の備え方として選んでいただくことはできると思っています。

焼いた当日に売り切らなくてよくなると、何が変わるのか

焼いた当日に売り切る必要がなくなったことで、需要と供給のタイミングを合わせやすくなり、作りすぎによる廃棄を減らせる可能性があると私たちは感じています。これは国連が掲げるSDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」が目指す方向性とも重なる話です。子ども食堂やフードバンクといった形での関わり方についても、今後の取り組みとして検討していきたいと考えていますが、現時点で具体的な連携や実績があるわけではありません。

販売と食べ方、ふたつの前提を比べると

焼いた当日に売り切る前提の販売と、私たちが取り入れている急速冷凍・長期保存の前提とでは、作る側・食べる側それぞれのタイミングの取り方が変わります。表にまとめました。

項目 焼いた当日に販売する場合 急速冷凍・冷凍保存する場合
販売のタイミング 焼いた当日中が基本 冷凍保存で60日以上、必要な時に
食べるタイミング 購入後なるべく早く ご家庭で食べたい日にトースター約5分で焼き戻し
作る側の計画 その日の需要予測に応じて まとめて計画的に製造しやすい

あくまで、焼きたてを追求した結果として

私たちが目指してきたのは、あくまで「焼きたてに近い状態をどうお届けするか」でした。−40℃の急速冷凍と長い保存期間は、そのための手段として選んだものです。それが結果として、計画的な生産や、食べたい時に食べられるという暮らし方につながったのは、私たちにとっても思いがけない広がりでした。

まずは1個、試していただきたい

初めての方には、初回お試しセット(¥1,980・全9個・送料無料・お一人様1回限り)をご用意しています。単品は1個85円からご購入いただけます。長く保存できるからこそ、気になった時にまず1個試していただき、気に入ったものだけ買い足していただく、という選び方をしていただけます。私たちがどのような思いでこの形にたどり着いたかは物語ページで、パーベイク(半焼成)についてはパーベイクとはのページでご紹介しています。

→ 初回お試しセットを見る(¥1,980・送料無料)

よくある質問

冷凍パンの保存期間はどれくらいですか?

冷凍保存で60日以上を目安にしています。ご家庭のトースターで約5分焼き戻していただくことで、食べたい時に焼きたてに近い状態でお召し上がりいただけます。

冷凍パンは非常食として使えますか?

冷凍保存が前提のため、停電などで冷凍庫が使えない状況では焼き戻しができず、非常食としての利用には向いていません。日常的に食べながら一定量を備えておく「ローリングストック」的な備え方として選んでいただくことはできると考えています。

食品ロス削減につながる取り組みはしていますか?

焼いた当日に売り切る必要がなくなったことで、計画的な製造がしやすくなり、廃棄を減らせる可能性があると考えています。子ども食堂やフードバンクとの関わり方についても今後の取り組みとして検討していきたいと考えていますが、現時点で具体的な実績があるわけではありません。

文: 鎌倉ベーカリー(焼きたてジャーナルについて

最終更新: 2026-07-30

ブログに戻る