「焼きたてだったパン」ではなく「焼きたてになるパン」という発想
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焼きたてはお店から出た瞬間から、少しずつ失われていく。私たちがそう気づいたとき、出した答えが「焼きたてだったパンを届ける」のではなく、「焼きたてになるパンを届ける」という発想の転換でした。この記事では、その発想を形にした製法と、ご家庭に届くまでの3つのステップをご紹介します。
「焼きたてになるパン」とは、どういう意味か?
「焼きたてになるパン」とは、焼成をあえて完成させずに止め、最後のひと焼きをご家庭に託すことで、召し上がる瞬間に焼きたてが仕上がるパンのことです。焼き上げてから時間が経ったパンを解凍するのではなく、まだ焼き上がっていないパンをお届けし、ご家庭のトースターで仕上げていただく。私たちにとってこれは、単なる保存技術の工夫ではなく、「焼きたてをいつ完成させるか」という考え方そのものの転換でした。
なぜ、あえて焼き切らないのか?
パンは焼き上がった瞬間がもっとも香りと水分のバランスが良く、時間が経つほどその状態から離れていきます。だとしたら、その"もっとも良い瞬間"をお客様の食卓で迎えていただければいい。そう考えたときに行き着いたのが、工房で焼き切らずに止めるという発想です。私たちのセントラルキッチンでは、生地の状態を見ながら焼成を約8割まで進めた時点で止めています。旨みと香りを引き出しながらも、パン自体はまだ完成していない状態です。ここから先の「最後のひと焼き」を、あえてご家庭に残しておく。これが「焼きたてだったパン」と「焼きたてになるパン」の決定的な違いです。
ご家庭に届くまでの3つのステップ
この発想を実現するために、私たちは3つの工程を経てパンをお届けしています。それぞれの工程には理由があります。
| STEP | 工程 | 目的 |
|---|---|---|
| STEP1 | セントラルキッチンで約8割まで焼成 | 旨みと香りを最大限に引き出しつつ、焼成を完成させない |
| STEP2 | −40℃で急速冷凍 | 焼成を止めた瞬間のおいしさを閉じ込める |
| STEP3 | ご家庭のトースターで約5分の最終焼成 | 召し上がる直前に焼きたてを完成させる |
STEP2の−40℃急速冷凍は、時間をかけて凍らせると生地の中で水分の粒が大きく育ち、食感を損ねてしまうために採用している工程です。短時間で一気に温度を下げることで、生地の状態をできるだけそのまま保ったまま冷凍しています。そして最後のSTEP3、ご家庭のトースターでの約5分。この数分間こそが、私たちが工房で意図的に残しておいた"仕上げ"の時間です。
「焼きたてを届ける」から「焼きたてを完成させていただく」へ
従来のやり方では、焼きたてを届けようとするほど、時間との勝負になっていました。どれだけ急いでも、お客様の手元に届く頃には焼き上がりから時間が経っている。この構造そのものを変えない限り、本当の焼きたてはお届けできない。そう気づいたからこそ、私たちは「届けてから焼きたてを完成させていただく」という形にたどり着きました。冷凍での賞味期限はお届け時点で60日以上としていますので、ご都合の良いタイミングでSTEP3を行っていただければ、いつでもこの3ステップの仕上げを体験していただけます。まずは1個、この発想の転換を味わっていただきたいという思いで、初回お試しセット(¥1,980・全9個・送料無料・お一人様1回限り)をご用意しています。
→ 初回お試しセットを見る(¥1,980・送料無料)よくある質問
「焼きたてになるパン」と、単に温め直すパンは何が違いますか?
温め直しは、一度焼き上がったパンを温めることで風味を戻す方法です。私たちの「焼きたてになるパン」は、そもそも焼成を約8割までで止めており、STEP3のトースター約5分で初めて焼成が完成します。温め直しではなく、最後の仕上げそのものをご家庭で行っていただく点が異なります。
なぜ−40℃という温度で冷凍するのですか?
時間をかけて冷凍すると生地の中の水分が大きな粒になり、解凍後の食感を損ねやすくなります。私たちは−40℃で一気に冷凍することで、約8割まで焼成した状態のおいしさをできるだけそのまま閉じ込めるようにしています。
最後の焼成にはどれくらい時間がかかりますか?
ご家庭のトースターで約5分が目安です。この約5分の焼成によって、STEP1で止めておいた焼き上がりが完成し、召し上がる瞬間に焼きたての状態になります。
文: 鎌倉ベーカリー(焼きたてジャーナルについて)
最終更新: 2026-07-28